4月20日 基本計画調査特別委員会

◆委員(井上ノエミ君) 
 今回の墨田区の基本計画ですが、残念ながら、あまり夢のある計画にはなっていないと思います。もちろん、いろいろな事業をやる計画で、それはよいと思います。しかし、事業の目標があまりに低過ぎて、インパクトのない事業が多いと思います。例えば、介護の予防事業ですが、10年後でも区民の13%しか参加しない。それでは、とても夢は持てません。例えば、介護予防事業で区民の半分が参加するとなれば、これは大きな夢になります。もちろん、全ての事業で夢を実現することはできません。しかし、本当に大事な事業は大きな夢を持って、高い目標を持って、その実現のために全力を尽くす、そんな夢のある墨田区の計画があれば、これはすばらしいと思います。
 山本区長は、今回の基本計画についてどのようにお考えか、お伺いします。

◎区長(山本亨君) 
 そもそも1年前、区長就任以来、私はすみだの夢実現ということで、この間ずっとそういう形で、すみだの夢実現は区民の夢の実現なんだ、そして、その夢をしっかりとみんなで持って前へ進んでいこう、墨田区の発展につなげていこうという思いで今回の基本計画もつくらせていただいたつもりでございます。とにかく、この基本計画をしっかりと着実に推進していくことがすみだの夢につながるという信念はしっかり持って、これからも臨んでいきたいと思いますし、こうして議員の皆様にご議論もいただいて最終的にまとめたものについては、責任を持ってしっかりと執行していくことが私の役目であると強く思っております。
 介護事業についてですが、いろいろな指標があって、介護の利用者が多いと夢につながるか、つながらないかという点は、またいろいろ考え方があるのかなと思いますが、その辺については、ご指摘の点は参考にさせていただきながら、今後介護予防の地域をしっかりとつくっていく。そして、介護予防事業というものを拡充していくということについては、この基本計画の中でもしっかりとうたいながら、区民の皆さんとこの事業等をやっていきたいと思っています。

◆委員(井上ノエミ君) 
 墨田区の将来を考えると、成長産業は観光業だと思います。基本計画においても、観光業の基幹産業化を上げています。これは大変すばらしいと思います。そのためには、墨田区の全ての分野で観光業を応援する計画が必要です。例えば、墨田区に来れば外国人観光客は何も困らない、病気になっても外国語ができる医者がすぐ見つかる、学校教育で英語教育を徹底して、中学生でも英語で道案内ができる、そんな夢のある計画があるといいと思います。
 また、今回の計画では、産業支援として観光業を支援しようという姿勢はあまり見えません。観光業をもっと支援する必要があると思います。観光業を育てることによって墨田区が経済的にも活性化します。是非夢のある観光振興策にしていただきたいと思いますが、山本区長のご見解をお伺いします。

◎区長(山本亨君) 
 当然ながら、私ども墨田区は今後しっかりと観光振興に取り組んでいく、これは強い決意を持ってやっていくわけですし、今まで観光振興プランを、現在までのもの、それから去年の4月に策定をし直して新たな墨田区の観光に向けての計画ができ上がっていますので、それに基づきながら、しっかりとやっていくということはもちろんです。例えば産業と観光の融合であったり、それからさまざまな観光コンテンツを、いろいろなご指摘をいただいておりまして、やはり仕組みづくりであったり、それからハード面、ソフト面、課題もまだまだあると考えておりますが、是非この点については、しっかりポリシーを持って観光振興に取り組んでいきますので、また引き続きいろいろな形でのご意見を賜りますようにお願いしたいと思います。